TPPの不公平さ

TPPの正式名称は「環太平洋戦略的経済連携協定」というのが正しい訳・・のようだけど
 
TVなどから流れてくる「環太平洋経済連携協定」では戦略的という言葉がないから
友好協定のように思えるのがマズイらしい・・・・・。
 
意図的に誤訳にしたのか。
TPPを友好的に思わせようとする戦略が、この誤訳から始まってるってことかねえ。
 
調べれば調べるほどTPPの不公平さには驚いてしまう。
 
TPPのモデルといわれているのが米韓FTAで、このFTAが2012年3月に発行・・その後韓国がどうなったかは
知っての通りなんだけど、なぜか日本がクソのミソの言われてしまってる・・。
 
まあ結局アメリカの餌食というか罠にはまったんだろうが、TPPが成立すれば日本もお隣のような状態に
なってしまうわけで・・。
 
別に、お隣の国を擁護する気もなければ同情する気もないけど、FTANAFTAとも厄介だなー。
 
ISD条項もそうだけど、これは「国家・投資家間における提訴制度」ことになっていて
外国企業が不利益をこうむった場合、「国家投資紛争解決センター」に訴えることができる制度・・と
なっているそうで。
 
この期間は公平な国際司法裁判所に見えるけど、実は世界銀行の傘下にあり、世界銀行の総裁は
代々米国企業の社長が就任・・つまり米国の意向に沿った機関・・・・・。
 
1997年の通貨危機の時に韓国に介入したIMFの件・・いろいろあったらしいけど・・・。
この時のことを調べると・・・韓国の金融資本は外資に乗っ取られ、米韓FTA発行から3ヶ月後
アメリカは韓国に対しISD条項による提訴を起こす・・・・。
 
FTAは国内の法律よりも優先されるので訴えられた韓国の法律はいっさい適用されなかったと・・。
FTAの件は、まだいろいろあるから省くけど、これじゃあアメリカの思うツボじゃねーか・・・と思ったね。
 
それにTPPは秘密条約のため、協議内容は米国議会にも報告されず進められているとは。
 
TPPが結ばれれば、欧米の医療ビジネスが日本に進出するのは必死で、その結果医療費の高騰が進む・・と。
「日本の医療費は不当に安く、自分達は不利益をこうむっている」と、ISD条項で訴えられたら負ける
可能性が高いと。その結果、国民は安価な医療サービスを受けられなくなり、国民皆健康保険制度も
破壊されてしまう・・と。
 
TPPの影響は医療業界だけにとどまらず、この営利至上主義はすべての業界に広がるとも。
外国企業による広大な土地売買もそう。
 
水資源の摂取量を制限することもできなくなり、鉱業採掘権も自由化され他にも遺伝子組み換え食品の表示が
廃止され、不妊の原因になるものや発がん性のものかどうかの見分けがつかなくなる・・・・・と。
 
ロクなもんじゃねーな・・・これは。
TPP完全阻止などを現実化させないとね・・。
 
TPPそのものの完全消滅を現実化かな・・・。